求人票の書き方を項目別に解説|応募者に伝わる作成手順と例文
求人票の基本的な書き方を、求人タイトル、仕事内容、応募条件、給与、勤務地、選考フローなどの項目別に解説。作成前の確認事項と公開前チェックリストも紹介します。
求人票は、条件を並べるだけの書類ではありません。求職者が「自分に合う仕事か」「応募後の働き方を想像できるか」を判断するための情報です。
分かりやすい求人票を作るには、先に情報を集め、仕事内容と応募条件を具体化し、最後に表現と労働条件の整合性を確認します。
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求人票を作る前に確認する情報
最初に、採用担当者と現場責任者から次の情報を集めます。
- 採用背景と募集人数
- 入社後に任せる業務
- 1日の流れと担当範囲
- 必須条件と歓迎条件
- 入社後3か月から1年で期待する状態
- 給与、勤務時間、休日、勤務地
- 選考で確認するポイント
- この仕事で得られる経験
情報が不足したまま文章を書き始めると、「コミュニケーション能力のある方」「幅広い業務を担当」など、解釈の幅が広すぎる表現になりやすくなります。
求人タイトルの書き方
求人タイトルには、職種名と仕事を選ぶうえで重要な特徴を入れます。
分かりにくい例
成長企業の未来をつくる仲間を募集
分かりやすい例
法人向けSaaS営業|既存顧客中心・土日祝休み
会社側のメッセージだけでなく、求職者が検索する職種名を明記することが重要です。事実として確認できない「業界No.1」「必ず成長できる」といった表現は避けます。
仕事内容の書き方
仕事内容は、入社後の行動が想像できる粒度で書きます。
- 誰に対する仕事か
- 何を提供するか
- 具体的に何をするか
- 入社後どのように仕事を覚えるか
- 将来どのような役割を担えるか
例文
中小企業の人事担当者に対し、採用管理システムの導入支援を行います。導入時の初期設定、オンラインでの操作説明、利用状況の確認、活用方法の提案を担当します。入社後1か月は製品研修と先輩社員の商談同席から始め、2か月目以降に担当企業を持つ予定です。
「各種対応」「顧客対応全般」だけでは、求職者が業務量や必要な能力を判断できません。
応募条件の書き方
必須条件と歓迎条件を分けます。
必須条件
採用時点で本当に欠かせない経験、資格、スキルです。条件を増やすほど応募対象は狭くなるため、それぞれに理由があるか確認します。
歓迎条件
入社後に活かせるものの、なくても選考対象になる経験です。
例
- 必須:顧客との電話またはオンラインでの折衝経験
- 歓迎:法人向けSaaS、ITサービス、カスタマーサクセスの経験
抽象的な「高いコミュニケーション能力」ではなく、仕事で必要な行動へ置き換えます。
給与・勤務条件の書き方
給与は金額だけでなく、その内訳と条件を確認します。
- 想定年収・月給の範囲
- 基本給
- 固定残業代の有無、対象時間、超過分の扱い
- 賞与と昇給
- 試用期間と期間中の条件
- 各種手当
勤務条件では、勤務時間、休憩、時間外労働、休日、勤務地、転勤、リモート勤務の条件などを明記します。
制度として存在していても、配属先や雇用形態によって利用できない場合があります。「リモート可」とだけ書かず、対象者や頻度を記載します。
求人の魅力の書き方
魅力は「働きやすい会社です」と評価を書くのではなく、判断材料となる事実を示します。
抽象的な表現
成長できる環境です。
具体的な表現
入社後は先輩社員との同行から始め、3か月を目安に担当顧客を持ちます。週1回の案件レビューで提案内容についてフィードバックを受けられます。
組織人数、研修内容、顧客属性、裁量範囲、評価方法、キャリア例などが具体的な材料になります。
公開前チェックリスト
- 求人タイトルに一般的な職種名がある
- 仕事内容から入社後の行動を想像できる
- 必須条件と歓迎条件が分かれている
- 給与の内訳と固定残業代を確認した
- 勤務地、勤務時間、休日が最新情報である
- 試用期間中の条件差を記載した
- 業務内容と就業場所の変更範囲を確認した
- 性別や年齢など、不適切な応募制限がない
- 求職者向け情報と社内向け情報が混ざっていない
- 現場責任者が最終確認した
労働条件や募集表現には法令上の注意点があります。公開前に最新の公的情報を確認し、判断が難しい場合は労務・法務の専門家へ相談してください。
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